ウレタン防水材に含まれる有害物質MOCAとは

公開日:2026/04/15
ウレタン防水材に含まれる有害物質MOCAとは

建物を守る防水工事では、材料に含まれる化学物質の安全性に注目が集まっています。とくにウレタン防水材に含まれることがあるMOCAは、健康面や規制の話題で取り上げられることが増えました。まずはMOCAとは何か、その特徴を知ることが大切です。本記事では安全性や製品の違いを解説します。

MOCAとは?

建物の屋上やベランダで使われるウレタン防水材。その中に含まれているMOCA(モカ)という物質をご存じでしょうか。

最近ではニュースや業界紙でも取り上げられることがあり、不安に思った方もいるかもしれません。ここではMOCAとは何か、なぜ話題になるのかを、できるだけわかりやすく説明します。

MOCAはどんな物質か

MOCAは「3,3ʼ-ジクロロ-4,4ʼ-ジアミノジフェニルメタン」という化学物質です。主に2つの材料を混ぜて使う2成分形のウレタン防水材に入っている硬化剤の中に使われてきました。

ウレタン防水材は、液体の材料を塗り広げて、時間とともにゴムのような膜をつくります。このときに材料を固める働きをするのが硬化剤です。MOCAは、その硬化剤の成分のひとつとして長く使われてきました。

なぜ問題視されているのか

MOCAは、作業中に吸い込んだり、皮ふについたりした場合に健康への影響があると指摘されています。とくに、発がん性の危険な物質として知られており、日本では法律で管理の対象になっています。

日本の労働安全衛生法にある「特定化学物質障害予防規則」いわゆる特化則では、MOCAは特定の管理が必要な物質に指定されています。そのため、MOCAを含む防水材を工事で使う場合は、作業責任者の選任や健康診断、作業記録の保存など、細かな決まりを守らなければなりません。

塗った後も危険なのか

業界団体である日本ウレタン建材工業会は、MOCAは硬化剤に練り込まれており、主剤と反応して固まることで消費されるため、完成した防水の膜の中には残らないと説明しています。つまり、問題になるのは主に作業中の取り扱いであり、硬化した後の防水層から有害物質が出る心配はないという考え方です。

それでも、作業する人の安全や現場管理の負担を考えると、MOCAを使わない選択をしたいという声が増えてきました。こうした流れの中で登場したのがMOCAフリー製品です。

MOCAフリー製品とは何か?

MOCAフリーとは、その名のとおりMOCAを使用していないという意味です。特化則の対象にならないため、現場での管理負担を軽くできる点が注目されています。ここでは、実際の製品を例に、どのような特徴があるのかを見ていきます。

環境に配慮した設計

東日本塗料が販売するエコフローン#12は、MOCAを使わない二成分形のウレタン防水材です。この製品は、MOCAを使わないだけでなく、においの原因になりやすいトルエンやキシレンを含まない設計になっています。

さらに、室内空気の安全性の目安であるF☆☆☆☆も取得しています。そのため、病院や保育園、マンションの改修工事など、人が近くにいる現場でも安心して使いやすい材料として選ばれています。

法規制への対応がしやすい

MOCAを含む材料を使う場合、作業主任者の選任や定期的な健康診断などが必要になります。もちろん安全のために大切なことですが、手間や費用がかかるのも事実です。

MOCAフリー製品であれば、特化則の対象外となるため、管理の負担を減らすことができます。施工会社にとっても、働く人にとっても、安心感につながる点が大きなメリットです。

環境配慮型でも防水はしっかり

環境にやさしいと聞くと、性能が弱いのではと心配になるかもしれません。しかしエコフローン#12は、日本工業規格であるJIS A 6021に適合した性能をもっています。

伸びや強さのバランスがよく、屋上やベランダなど、一般的な防水工事に充分対応できます。環境配慮と高い性能を両立させた点が、MOCAフリー製品の大きな特徴といえます。

性能・使い方・臭いは変わる?

ここまで読むと「MOCAを使わないと性能が落ちるのでは」「施工のやり方が変わるのでは」といった疑問が出てくるでしょう。最後に、現場でよくある不安について整理します。

性能は従来品と同じか

エコフローン#12は、従来のウレタン防水材と同等以上の性能をもつように設計されています。引っ張りに対する強さやひび割れへの追従性など、防水に求められる基本性能はしっかり確保されています。そのため、これまでのウレタン防水工事と同じ考え方で使うことができます。

使い方は変わるのか

配合の比率や施工方法も、従来品と大きくは変わりません。主剤と硬化剤を決められた割合で混ぜ、コテやローラーで塗り広げていきます。

色が異なる材料を混ぜることで、混合不足を防ぐ工夫もされています。特別な道具や新しい技術が必要になるわけではないため、現場でも導入しやすい材料です。

においはどうか

においの強さも気になる点です。MOCAフリー製品は、トルエンやキシレンを含まない設計のものが多く、刺激臭が少ないのが特徴です。

完全に無臭というわけではありませんが、従来の溶剤型材料に比べると、現場でのにおいの負担は軽減されています。とくに住宅の改修工事では、住みながら工事を行うこともあるため、低臭気であることは大きな安心材料になります。

まとめ

MOCAは、ウレタン防水材の硬化剤に使われてきた化学物質で、発がんの危険性が指摘されているため、法律による管理が求められています。ただし、業界では、MOCAは硬化すると塗膜中に残らないため、主に施工中の取り扱いが重要だと考えられています。近年は、作業者の安全性や現場管理のしやすさから、MOCAを使わないMOCAフリー製品が増えています。エコフローン#12のような製品は、環境や健康に配慮しながら、防水性能も維持できる点が特徴です。防水材を選ぶ際は、性能だけでなく、安全性や作業環境も含めて検討することが大切です。

PR選ばれる理由は“省力・速乾”にあり!工期を短縮できる高機能ウレタン防水材とは

おすすめのウレタン防水材メーカー比較表

イメージ引用元:https://hodogaya-cp.com/引用元:https://www.dyflex.co.jp/引用元:https://www.saracenu.com/引用元:https://tajima.jp/waterproof-list/引用元:https://www2.nttoryo.co.jp/
会社名保土谷建材株式会社シーカ・ジャパン株式会社AGCポリマー建材株式会社田島ルーフィング株式会社日本特殊塗料株式会社
商品ラインナップ・凄極膜(すごまく)
・HCエコプルーフ
・HCエコプルーフET など
・エバーコート シリーズ
・コスミックPRO
・DPワンガード など
・サラセーヌK
・サラセーヌG
・サラセーヌEZ など
・オルタックエース
・GO-JIN
・プルーフロンエコ
・プルーフロンバリュー
特徴下地や既設防水を選ばない万能施工が可能省力化が適う防水材メーカー保護層不要で軽量・美観を両立できる防水材全工程において環境対応を徹底した防水材環境配慮と高性能を両立した防水材シリーズ
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら