屋上防水工事の工法とは?メリット・デメリットについても解説

公開日:2026/01/26
屋上防水

屋上の経年劣化や雨漏りが気になり始めた際、最も頭を悩ませるのは「どの工法を選べばよいのか」という点ではないでしょう。屋上防水には主に4つの種類があり、それぞれ費用感や耐用年数、適している建物の条件が異なります。現状に合わない工法を選んでしまうと、早期劣化や再施工のリスクが高まるため注意が必要です。本記事では、代表的な4つの工法の特徴と、屋上防水工事を実施するメリット・デメリットについて解説します。

屋上防水工事で一般的に採用される4種類の工法

屋上防水工事には、主に「ウレタン防水」「シート防水」「アスファルト防水」「FRP防水」の4種類が存在します。

工事を成功させるためには、建物の形状や現在の劣化状況に合わせて、最適なものを選定することが不可欠です。ここでは、各工法の具体的な特徴と、適しているケースを解説します。

複雑な形状でも施工可能な「ウレタン防水」

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する工法です。液体を使用するため、複雑な形状の屋上や段差がある場所でも、継ぎ目のないシームレスな防水層を作れるのが最大の強みです。室外機や架台などの障害物が多い屋上の改修において、その適応力を発揮します。

また、既存の防水層の種類を問わず、その上から重ねて塗布できるケースが多いため、廃材撤去費を抑えやすい点もメリットです。

比較的安価で施工できることから、コストパフォーマンスを重視する方にも選ばれています。ただし、職人の手作業で塗布するため、技術力によって膜厚にムラが出やすい点には注意が必要です。品質確保のためには実績豊富な業者への依頼が欠かせません。

広い面積を短期間で施工できる「シート防水」

シート防水は、工場生産された塩化ビニル樹脂やゴム製のシートを、接着剤や固定器具で屋上に貼り付ける工法です。製品として完成しているシートを使用するため、職人の技術による品質のバラつきが少なく、安定した性能を確保できます。

特に、学校やマンションなど、障害物が少なく平坦で広い屋上において効率よく施工可能です。一度に広範囲をカバーできるため、施工時間を大幅に短縮でき、短工期での完了が求められる現場に適しています。塩ビシート防水などは対候性にも優れ、紫外線や熱に強いのも特徴です。

一方で、シート同士の継ぎ目(ラップ部分)の接合処理が甘いと漏水リスクがあるため、複雑な形状の場所には不向きでといえるでしょう。

高い水密性と耐久性を誇る「アスファルト防水」

アスファルト防水は、アスファルトを含ませたシートを、高温で溶解したアスファルトで貼り重ねていく工法です。防水工事の中で最も歴史があり、信頼性と実績は群を抜いています。

二層以上の積層工法をとることで、極めて高い水密性と強度を実現できるため、長期的な安心を求める場合に最適です。耐用年数が長く、一度施工すれば15年から25年程度は機能を維持できるとされています。

そのため、メンテナンス頻度を減らしたい大型ビルやマンションの新築工事などで多く採用されてきました。デメリットは、施工時に独特の臭いや煙が発生し、近隣への配慮が必要な点です。また、重量があるため、木造住宅などには不向きな場合があります。

軽量で強靭な塗膜を作る「FRP防水」

FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチックを樹脂で固めて、強靭な防水層を作る工法です。軽量かつ硬度が高く、出来上がった防水層は人が歩いても摩耗しにくいため、洗濯物を干すベランダやバルコニーの床面として最適です

硬化速度が速く、天候が良ければ1日〜2日程度で施工が完了します。住みながらのリフォームでも生活への支障を最小限に抑えられます。

ただし、素材が硬いがゆえに伸縮性に乏しいという弱点があるので理解しておきましょう。地震などで建物が動いた際、追従できずにひび割れてしまうリスクがあるため、動きの大きい木造住宅の広い屋上や鉄骨造には推奨されません。

屋上防水工事を行うことのメリット

屋上防水工事を実施することは、単なる雨漏り対策にとどまりません。建物全体の健康状態を維持し、資産価値を守るという多面的な効果をもたらします。ここでは、屋上防水工事によって得られる3つのメリットについて解説します。

建物の寿命を延ばし、耐久性を維持できる

屋上防水の最大の役割は、建物内部への水の浸入を阻止し、構造体そのものを守ることにあります。鉄筋コンクリート造の場合、内部に水が染み込むと鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを破壊する「爆裂現象」を引き起こしかねません。

適切な防水工事で水を遮断することは、こうした構造体の劣化を食い止めることと同義です。骨組みである躯体が健全であれば、建物は何十年にもわたって使用できます。防水工事は建物の寿命を延ばすための、最も基本的かつ効果的な手段といえます。

雨漏りによる二次被害(カビ・シロアリ・漏電)を防ぐ

防水機能が低下して雨水が侵入すると、深刻な二次被害を招く恐れがあります。壁内部の断熱材や木材が湿気を含んで腐食し、建物の強度が低下するケースは後を絶ちません。湿った環境はカビやダニの温床となり、健康被害の要因にもなるでしょう。

また、木造部分に水分が含まれるとシロアリが発生しやすくなり、気付かないうちに柱や土台が食い荒らされる危険性も高まります。防水工事で水の浸入経路を絶つことは、重大なトラブルを未然に防ぐ安全対策として最適です。

建物の美観と資産価値を保てる

屋上やベランダは常に風雨や紫外線にさらされているため、経年劣化により汚れや色あせ、コケの発生が目立つようになります。こうした見た目の劣化は、建物全体の印象を損なうだけでなく、資産価値を下げる要因となるでしょう。

防水工事では、仕上げとしてトップコートを塗布するため、屋上全体が新築のような美しさを取り戻します。将来的に建物を売却したり賃貸に出したりする場合、防水メンテナンスの履歴があり外観も美麗であることは大きなアピールポイントです。資産価値を維持するためにも、定期的な改修は欠かせない投資です。

屋上防水工事を行うことのデメリット

多くのメリットがある一方で、屋上防水工事には施主にとって負担となる側面も存在します。工事を検討する際は、費用面や生活への影響といったマイナス要素についても理解しておくことが大切です。

これらを事前に把握しておくことで、工事中のストレスやトラブルを軽減できます。ここでは、押さえておくべき主な3つのデメリットについて解説します。

まとまった初期費用がかかる

防水工事には、材料費や人件費に加え、下地処理費や廃材処分費などが発生します。高所作業で足場が必要な場合は、さらに費用が追加されます。一般的な戸建て住宅であっても数十万円から百万円単位のまとまった資金が必要です。

決して安い出費ではありませんが、雨漏りが発生してから修理するとなると、内装の復旧費用なども含めてさらに高額なコストがかかります

初期費用はかかりますが、建物を維持するための必要経費として計画的に予算を確保しておくべきです。複数の業者から見積もりを取り、適正価格を把握することも大切です。

工事期間中の生活への制限がかかる

工事期間中は、普段通りの生活が送れなくなる場面があります。例えば、ベランダや屋上で作業中は立ち入りが制限されるため、洗濯物を外に干せません。工法や天候にもよりますが、一定期間は部屋干しなどの対策が必要です。

また、室外機を移動させて施工する場合、一時的にエアコンが使用できなくなる可能性があります。夏場や冬場の工事では室温調整が難しくなる点に注意してください。

さらに、使用する防水材によっては溶剤臭が漂うことがあり、換気が必要になる場合もあります。工事中の多少の不便は受け入れる覚悟が必要です。

定期的なメンテナンスが必要になる

一度防水工事を実施すれば、その後ずっと安心というわけではありません。防水層は紫外線や熱によって日々劣化していくため、継続的なメンテナンスが不可欠です。多くの工法で、約5年に1度を目安にトップコートの塗り替えが推奨されています。

トップコートの劣化を放置すると、下の防水層本体が傷み、大規模な改修工事が必要になる時期が早まってしまいます。防水機能を長く維持するためには、イニシャルコストだけでなく、定期的な点検や修繕といったランニングコストも考慮しなければなりません。

まとめ

屋上防水工事には「ウレタン」「シート」「アスファルト」「FRP」の4つの主要工法があり、それぞれ得意な環境が異なります。工事を成功させるには、建物の形状や利用目的、構造的な相性を踏まえ、予算とのバランスを見て選定することが重要です。防水工事は決して安くありませんが、建物の寿命を延ばし、資産価値を守るためには欠かせないメンテナンスです。今回解説したメリット・デメリットや判断基準を参考に、信頼できる専門業者と相談しながら、最適な防水プランを見つけてください。

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イメージ引用元:https://hodogaya-cp.com/引用元:https://www.dyflex.co.jp/引用元:https://www.saracenu.com/引用元:https://tajima.jp/waterproof-list/引用元:https://www2.nttoryo.co.jp/
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